第20話 ブロンプトンで行く、首都圏外郭放水路見学 〜ビギナーでも安心。草加発・往復50kmの「地下神殿」探訪ライド〜

STORY

はじめに

「埼玉に来たなら、ぜひ一度行ってみて」——職場の人にそう勧められて気になっていたスポット、それが首都圏外郭放水路、通称「地下神殿」だ。

今回はその地下神殿を目指して、愛車ブロンプトンで草加から往復約50kmを走ってきた。本記事では、実際に走ってみて感じたルートの良かった点と注意点、そして道中の休憩スポットを、初心者向けの視点で紹介する。


本日のルート

草加 → との丸家八潮店 → 首都圏外郭放水路 → 空想菓子店おかしさん → 草加

Screenshot
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項目内容
距離往復約50km(片道25km)
登りなし(ほぼフラット)
レベルビギナー向け
所要時間移動:約3時間/見学:約2時間(受付・施設内見学含む)/休憩:約1時間/合計:約6時間

片道25km程度の行程なので、今回は輪行なし・全線ライドで臨むことにした。ただし、万が一に備えて春日部駅から輪行で帰れるよう、輪行袋だけは忘れずに持参することに。

持ち物リスト

  • ボトル
  • 財布
  • 鍵 ×2
  • パンク修理キット
  • モバイルバッテリー
  • エイドセット
  • 輪行袋

フロントバッグは純正のメッセンジャーバッグ23Lをチョイス。


【第1区間】草加駅前 → との丸家八潮店(約4km)

最初の目的地、家系ラーメンの「との丸家 八潮店」までは、草加駅前から約4km、20分とかからない近距離だ。

道中は自転車専用レーンがしっかり整備されているため、走りやすさは抜群。ウォーミングアップにちょうど良い区間と言える。

直系家系ラーメンに初挑戦

実は、直系家系ラーメンを食べるのは今回が初めて。

家系ラーメンとは、とんこつ醤油スープに「鶏油(チーユ)」を加え、中太麺を合わせたスタイルのラーメンらしい。詳しくはラーメン専門ブログに譲るとして、今回いただいたのは「直伝ラーメン 1,250円」。

店内の一角にある冷蔵庫には、きざみ生姜・数種類のニンニク・トウガラシ系の薬味などが並んでおり、無料でセルフトッピングが楽しめる。このあと地下神殿の見学ツアー(複数人参加)に行く予定だったので、ニンニクは泣く泣く断念。代わりにきざみ生姜を選んだ。

濃厚なとんこつスープに、生姜のさっぱり感が絶妙にマッチして実に美味しい。途中で味変にコショウとを試してみたのだが——これが想像以上のヒット。「ラーメンに酢?」と最初は半信半疑だったが、騙されたと思って一度試してほしい。世界が変わる。

🔗 との丸家 八潮店


【第2区間】との丸家 → 首都圏外郭放水路(約20km)

お昼を済ませ、いよいよ本日のメインディッシュ「首都圏外郭放水路」へ。

なるべく車通りの少ない道を選びたかったので、中川の堤防道路を北上 → 江戸川の堤防道路へ合流するルートを選択した。

堤防ルートの注意点と発見

注意点として、私が走った時には江戸川沿いに工事区間があり、車との距離が近くなる危険箇所が一部存在した。堤防ルートは基本的に快適だが、こうした区間では十分注意したい。

一方で、中川から江戸川へ移動する際に少し市街地を抜けるのだが、ここに思わぬ発見が二つあった。

  • 桜通り:その名の通り、桜並木がトンネル状に続く美しい道
  • コロコロいちごファーム:いちご狩りができる農園(公式サイト)

このブログを参考に首都圏外郭放水路を訪れる方は、寄り道スポットとしてコースに組み込むのもおすすめだ。


【メイン】首都圏外郭放水路 — 圧巻の「地下神殿」

目的地に到着。看板には「首都圏外郭放水路」ではなく、「庄和排水機場」と書かれているので、初めて行く方は見落とさないように。

予約と料金について

首都圏外郭放水路の見学は完全予約制

コース料金(2026年5月14日まで)料金(2026年5月15日から)
地下神殿コース(最も手軽)1,000円1,200円
上位コース〜最大15,000円〜最大15,000円

🔗 予約はこちらコース一覧

私が予約したのは、最も手頃な「地下神殿コース」(約1時間)。約100段の階段を昇り降りすることになるが、説明時に脅されるが、普通に歩ける人なら全く問題ないレベルだった。

待ち時間も楽しめる館内展示

15時開始の見学コースで、受付開始は14:30。だが私が到着したのは13時前——大幅に時間が余ってしまったので、施設内をのんびり見て回ることにした。

入口を入ってすぐの受付窓口の手前、左側の階段から3階へ上がると、首都圏外郭放水路のミニチュア展示がある。

「映画の指令室」のような操作室

巨大な4機のポンプを操作する指令室は、まるで映画のセットのよう。「どこかで見たような…」と思ったあなたは正解で、『下町ロケット』や『仮面ライダー』のロケ地としても使われているそうだ。

このフロアでは、首都圏外郭放水路の仕組みをわかりやすく解説したアニメ映画も上映されているので、時間に余裕があればぜひ視聴をおすすめする。

首都圏外郭放水路とは?(基礎知識)

埼玉県春日部市の地下約50mに作られた、世界最大級の地下放水路。「地下神殿」とも呼ばれる巨大な調圧水槽で有名。中川・倉松川・大落古利根川などの中小河川が洪水になった際、その水を地下に取り込み、トンネルを通じて江戸川に排水することで、首都圏の浸水被害を防いでいる施設である。

いざ、地下神殿へ

時間になり、受付を済ませて見学スタート。てっきり施設内のどこかから地下へ降りるのかと思っていたら、案内されたのは施設の外、裏手のサッカーグラウンドだった。

このグラウンドの地下に、あの「地下神殿」が広がっているのだという。グラウンドの片隅にぽつんと建つ、トイレかと見間違えるような建物——それが地下への入口だった。

100段の階段は、思っていたより全然楽勝。それよりも注意すべきは気温。地下はおよそ11℃しかないので、寒さに弱い人は上着を一枚持参することを強くおすすめする。特に自転車で来た場合、汗をかいた状態で入ると汗冷えのリスクがあるので要注意だ。

写真ではわからない、本物の迫力

そしてついに、地下神殿と対面した。

圧巻——その一言に尽きる。

最初に湧き上がったのは「すごい!」という純粋な感動。だが、そのすぐ後にやってきたのは、別の感情だった。

怖い、という恐怖。

この巨大な空間に、年に何度も水が満ちている。それは紛れもない事実だ。この施設がなかったら、関東平野のあちこちで水害が起きていたのだ。

関東平野に暮らす者なら、一度はその目で見ておいて損はない。心からそう思える施設だった。

🔗 首都圏外郭放水路 公式サイト


【帰路】江戸川を下って、寄り道カフェへ

見学を終え、来た道を戻る。不思議なもので、行きに見た江戸川と、帰りに見る江戸川では、まったく印象が違って見えた。

空想菓子店 おかしさん

江戸川沿いの堤防をのんびり走っていると、おしゃれな佇まいのお店を発見。サイクルラックも設置されているので、これはもう寄るしかない。

店名は「空想菓子店おかしさん」。

絵本から抜け出してきたような独特の世界観で、ハロウィンを思わせる色使いが秀逸だ。ウインナーコーヒーとスコーンを購入し、外のベンチで一休み。

のどかな景色のなかで、体だけでなく心まで休まる——そんな貴重な時間だった。サイクリストの休憩地点として、自信を持っておすすめできる。

🔗 空想菓子店おかしさん

次回の宿題:竹林カフェ風

そこからさらに江戸川を下っていくと、竹藪の中に怪しい人影が——と思ったら、なんとサイクリストだった。「こんなところで何を…?」と近づいてみると、そこには「竹林カフェ 風」というカフェが隠れていた。

これは次回の楽しみに取っておこう。

🔗 竹林カフェ風(食べログ)


まとめ:ビギナーでも走り切れる、発見だらけのルート

今回は輪行なしの全線ライドで挑戦した。

途中に少々注意が必要な区間はあったものの、河川の堤防道路は基本的に安全で、気持ちよく走れる。ただし、江戸川の一部区間では両サイドから雑草が攻めてくる道もあり、すれ違いには気を使う場面もあった。

——とはいえ、ペシペシと体に当たってくる雑草さえ、なんだか嬉しくなってしまうのが自転車旅の不思議なところ。「非日常」を楽しめるのがこのルートの最大の魅力かもしれない。

総じて、自転車に乗り始めたばかりのビギナーでも走破できるコースだと自信を持っておすすめできる。万が一疲れてしまっても、春日部駅から輪行で帰れる安心感もある。

あぁ、今日も良い旅だった。
さて、次はどこへ行こうか——。


📍 スポット情報まとめ

🍜 昼食スポット

☕ 休憩スポット

🍓 寄り道スポット

🏛 メイン目的地


🚲 編集後記:これから行く方への3つのアドバイス

  1. 羽織るものを必ず携行:地下神殿は11℃。汗冷え対策にもなる
  2. 時間に余裕を持って:受付前に館内展示やアニメ上映を見ておくと、ツアーの感動が倍増
  3. 酢を恐れない:との丸屋では、ぜひラーメンに酢を一回し

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