番外編⑩ ブロンプトンのパンク修理手順(スタンド付き)

番外編

ブロンプトンを買って約半年。
まだ走行距離は500kmほどしか走っていないこともあってか、ありがたいことにまだ一度もパンクしていない

もちろんパンクしないのは良いことなんだけど、毎回パンク修理キットを持ち歩いている身としては、
「一回くらいしてくれてもいいのに……」
と思ってしまうこともある。

ロードバイクに乗っていた頃はほぼ毎日走っていて、500kmくらいなら1か月で到達していた。
その頃は感覚的に、3か月に一回くらいはパンクしていたと思う。

単純計算すれば1500kmに一回くらいのペースだけど、もちろんパンクは距離にきれいに比例するものではない。
走る場所、タイヤの状態、空気圧、路面状況など、いろんな要素が重なる。

それでも、いざという時に困らないよう、パンク修理は事前に予習しておくに限る
特にブロンプトンやミニベロは、街の自転車屋さんに適合するチューブが置いてあるとは限らない。
だからこそ、予備チューブは必ず携帯しておくことをおすすめしたい。


パンクしないために普段から気をつけたいこと

パンク修理の手順を覚えるよりも、まずできるだけパンクしないように乗る方法を知っておくことも重要だ。

普段から意識しているのはこの3つ

  • タイヤの空気圧をしっかり管理する
  • 道の端に小石やガラス片が溜まっている場所は避ける
  • 段差を越える時はしっかり抜重する

この中でも、やはり一番大事なのは空気圧管理
空気圧が足りない状態で走ると、リム打ちパンクのリスクが一気に上がる。
ブロンプトンのような小径車は特に影響を受けやすいので、走行前に空気圧をチェックする習慣はぜひつけておきたい。


ブロンプトンのパンク修理は、後輪が少し面倒

ブロンプトンの前輪は、作業感としてはロードバイクとそこまで大きく変わらない。
後輪も外装4速なら比較的シンプルだけど、スタンドを付けている場合は、まずスタンドを外す必要があるので少し面倒になる。

さらに、内装3段モデルでは変速ワイヤーの脱着が必要になるため、後輪の脱着はよりひと手間増える。

今回は、後輪がパンクした想定で、修理手順をシミュレーションしていく。


ブロンプトン後輪のパンク修理手順

大まかな流れはこんな感じ。

  1. ギアを一番重たい側(トップギア)に入れる
  2. スタンドを外す
  3. 後輪を外す
  4. ホイールからタイヤを外す
  5. チューブを抜き取る
  6. 新しいチューブを入れる
  7. タイヤのビードをはめる
  8. 後輪を車体に戻す
  9. スタンドを取り付ける
  10. 最後に規定空気圧まで空気を入れる

文字にすると、思った以上に工程が多い。
でも実際には、一つひとつ落ち着いてやれば難しい作業ではない。


実際にやってみよう

ではここからは実践を画像付きで説明していく。

①ギアを一番重たい側(トップギア)に入れる

私はパンク修理の際はやりやすいため下図の通り、ギアをトップギアに入れた後は、自転車を逆さまにしている。
その際「番外編①」で紹介したハンドルマウントは本当にかなり便利なのでお勧めする。

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②スタンドを外す

スタンドを外すにはまずフェンダーステーのボルトを外す必要がある。
ステーと抱き合わせで固定してあるからだ。
ここは3㎜のアーレンキーを使用する。
このボルトと下図のスルーボルトで固定してある。

スルーボルトは5㎜のアーレンキーを使用する。
ここを外せばスタンドは外れる。

③後輪を外す

②の段階で後輪のスルーボルトは外れているので、ギアにかかっているチェーンを外しながら後輪を抜く。

リアエンドは左右とも少し斜めになっているので、その方向に後輪を引っ張ると外れる。

④ホイールからタイヤを外す

次に外れた後輪のホイールからタイヤを外す作業。
タイヤレバーは長年シュワルベのレバーを愛用している。

ほかにも色々と使ってみたけど、素人の私がガシガシいい加減に使っても折れずにいてくれたのがこれだけで、他のは全部折れてなくなってしまったってだけ(笑)。

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タイヤの腹を指で強く押すと、タイヤビードが見えるのでそこにタイヤレバーを写真のようにかける。
そしてテコの原理でホイールの外にビードを出す。

三本目を写真の所に刺すと、あとは手でぐるっとホイールをなぞってあげれば外れてくる。
下の写真が全周外れた状態。

⑤チューブを抜き取る

ビードが外れたら、次は中のチューブを引っ張り出す。
私はいつもバルブの場所を最初に抜く。

ここで大切なことは、新しいチューブを入れる前にタイヤの内側を一度素手で全周異常がないか確認すること。

細い針金などが刺さっていたまま新しいチューブを入れて空気を入れてしまうとまたすぐにパンクすることになる。
俗にいう「パンクの神様到来」ってやつだ。
これは習慣にしておこう。

⑥新しいチューブを入れる

いよいよ新しいチューブを入れる。
外した時とは反対の手順で、私は毎回バルブの箇所から入れる。
外すときと違って入れるときはバルブの所から入れないといけないと思う。

⑦タイヤのビードをはめる

チューブを入れ終わったらタイヤのビードをはめていく。
ブロンプトンのタイヤを入れるのは初めてだったが、タイヤレバー無しで手だけですんなりはまった。

ロードバイクのタイヤでタイヤレバー無しではめられたことがなかったので、これは嬉しい誤算だった。
この純正のコンチネンタルのタイヤがはめやすいのだろうか?
次のタイヤはシュワルベワンに変えようって思っているだけに、複雑な気持ちになった。

ここで注意したいのが、この状態で空気を入れてしまっては後輪が車体にはまらなくなってしまうってことだ。
ロードバイクとブロンプトンで大きく違うのは、
後輪を外す時も、戻す時も、チューブの空気をしっかり抜いておく必要があるということ。

ロードバイクは、キャリパーブレーキでもクイックレリーズ機構でブレーキの間隔を広げられるので、多少空気が入った状態でもホイールの脱着がしやすい。
でもブロンプトンはその機構がついていない。
初めて後輪を外そうとしたときにブレーキのクイックレリーズレバーを必死に探した覚えがある。
結局わからずYouTubeをみて、空気を抜いた状態じゃないと抜けないということだった。

うっかり先に空気を入れてしまうと、タイヤが膨らんでしまって後輪がうまく収まらなくなる
ここを知らずに作業すると、思った以上にハマる。

もし携帯用にCO2ボンベを使っているなら、ここで入れてしまうと膝から崩れ落ちることになる。
CO2ボンベを2本も3本も持っているなら良いが、パンク修理なんて「万が一」の時用なので普通なら1本くらいしか持ち歩かないだろう。

CO2ボンベは使い切りなのに、もう一度空気を抜かなくてはいかなくなる。
つまりその時点で詰むって事。


ふだん持ち歩いている空気入れ

私が持ち歩いているのは、PANPの「RIDE CYCLE」という電動ポンプ。

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英式・仏式バルブに対応できるアダプター付きで、ブロンプトンならフル充填を2回は確実にこなせるのが心強い。
携帯ポンプより圧倒的に楽だし、出先でしっかり空気圧をかけられる安心感がある。

CO2ボンベを使ったことがある人ならわかると思うけど、CO2で充填したタイヤは、翌日になると空気圧がかなり落ちていることがある。
これはCO2が窒素や酸素より抜けやすいことが理由らしい。

その点、電動ポンプなら普段の空気と同じように充填できるので、その不安がないのが嬉しい。
作動音は少し大きめだけど、いざという時にはかなり頼りになる存在だ。

⑧後輪を車体に戻す

少し脱線してしまったが、空気を入れる前に後輪を車体に取り付ける。
チェーンをかけながらリアエンドにしっかり当たるまで左右とも入れる。

その際にブレーキシューとのクリアランスも見ておくと間違いがない。

⑨スタンドを取り付ける

後輪がついたら外したスタンドを付ける。
ここでの注意点はフェンダーステーのボルトを締め付ける際に、ステーのアイが綺麗に一列に揃うように付けることだ。
何故これが重要かというとここが不揃いだとタイヤとフェンダーが干渉することがある。
ブロンプトンのフェンダーとタイヤのクリアランスは以外と狭いので注意が必要。

⑩最後に規定空気圧まで空気を入れる

ここまでくれば後は空気を入れるだけ。
先ほど紹介した空気入れを使用する。
設定した空気圧まできっちり入れてくれて、しっかり止まってくれる。
半年ほど未使用だったが、再充電なしでしっかり2回充填してくれた。


一番大事なのは、パンクしない準備と、いざという時の備え

パンクは、できればない方がいい。
でも、出先で本当に起きた時に慌てないためには、一度手順を確認しておくことがすごく大事だと思う。

特にブロンプトンやミニベロは、ロードバイク以上に「その場でなんとかする力」が大事になる場面がある。
街の自転車屋さんに行けば必ず解決するとは限らないからこそ、
予備チューブを持つこと
最低限の工具をそろえること
そして普段から空気圧を管理すること
この3つは習慣にしておきたい。

一番いいパンク修理は、そもそもパンクしないこと。
でも、もしもの時に自分で対処できるようにしておくと、ブロンプトンでの旅はぐっと気楽になる。


持ち物メモ

  • 予備チューブ
  • タイヤレバー
  • 電動ポンプ or 携帯ポンプ
  • 必要に応じてCO2インフレーター
  • 六角レンチなど必要工具
  • タイヤブート
  • 予備のミッシングリンク

Park ToolのTB-2ってのがあるが、これの使用方法わかる人いるだろうか?
これはタイヤブートと言って、タイヤのサイドウォールを砂利などでサイドカットしてしまった場合、中のチューブだけ交換しても、そこからチューブが風船みたいにはみ出てきてしまうことがある。
その時にこのパッチを内側から貼ると応急的に帰宅することは可能になる。

過去に路肩の砂利でサイドカットしてしまったことがあったんだけど、その時はこれを携帯してなくて途方に暮れたことがあった。
その時通りすがりの親切なサイクリストの方に「1,000円パッチ」という方法を教えてもらい、1,000円を四つ折りにしてタイヤブート代わりにタイヤの内側に入れて何とか帰った経験がある。

その時からずっと携帯しているが、10年以上活躍の場はない(笑)。
しかし持たずにはいられない物のひとつだ。

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まとめ

いかがだっただろうか?
難しそうに感じただろうか?
ブロンプトンの場合、最悪タクシーや電車で帰ってこれるとは言え、最低限の修理スキルを持っておくと万が一の時の不安もなくなり楽しめる。
一度も経験がないのであれば、この記事を参考にチャレンジして貰えると嬉しい。

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