番外編⑧ 輪行袋どう選ぶ? 選び方のすゝめ

番外編

後輩くんとの話の続きになるんだけど、自分が埼玉に転勤になってしまったので、ここに書いておくことにした。

折り畳み自転車オーナーになったら、やっぱり一度は「輪行」をやってみたくなるはずだ。
そして何より、輪行袋さえあれば「最悪、疲れたら電車やバス、タクシーで帰れる」という保険ができる。これがあるだけで、精神的なゆとりがかなり違う。

結論から言うと、輪行袋選びで大事なのは軽さだけではない。
運びやすさ旅先での自由度、このバランスで選ぶのがいちばん大事だと思う。

まずは、「輪行」とは何かをおさらいしておこう。
デジタル大辞泉で引くと、こう出る。

輪行(りんこう)
遠方でサイクリングを楽しむために、自転車を分解して専用の袋に入れ、鉄道やバスなどの公共機関に持ち込んで目的地まで移動すること。

そう、この「専用の袋」ってのが今回のキーワード、輪行袋だ。


輪行袋は、思っている以上に個性がある

輪行袋というのは、本当に多種多様だ。
たかが「自転車を他の人や電車を汚さないための袋」なら、ここまでいろいろな種類は出てこないはずだ。

実際にやってみるとわかるのだけれど、輪行袋に入れた折り畳み自転車を運ぶのって、結構な重労働だったりする。
だからこそ、輪行袋はただ入ればいいというものではなく

どこで

どうやって

どれくらいの距離を運ぶのか

で向き不向きが変わってくる。

ざっくり分けると、輪行袋はこんな感じだ。


軽くて収納サイズが小さいもの

軽量コンパクトなタイプのメリットは、とにかく軽いこと、そして小さくまとまることだ。
「とりあえず持っていこう」と思いやすいのは、このタイプの強みだと思う。

一方で、生地が薄くて寿命が短かったり、消耗品っぽい扱いになりやすい。
肩ひもが付いていない物もあるので、長距離を運ぶときは気合と根性が必要になる。
中には、ただ上から被せるだけのようなものもあるが、使い方や見え方として少し気になる物もある。


重くて収納サイズが大きいもの

こちらのメリットは、まず生地が丈夫なこと。
加えて、肩ひもだけでなく持ち手が付いていたり、リュックのように両肩にかけられて体感的に軽くなるよう工夫されていたりする。
タイヤ付きで転がせるものまである。
つまり、気合と根性が必要じゃなくなるのが大きい。

その代わり、当然ながらでかい重い
そして、旅先で「これ、どこに置いておくの?」となる。

まぁ、ざっくり言うとこんな感じだ。


自分が使っている輪行袋

自分が使っているのは、OSTRICH【オーストリッチ】 ぷち輪バッグ ブロンプトン専用輪行袋だ。
収納サイズは直径Φ80mm/長さ160mm

もっとわかりやすく言えば、だいたい500ml缶サイズかな。
どちらかというと、軽くて小さいものの部類に入ると思う。
さらに小さいものになると、ブロンプトンのフレームの中に収納できるものまである。

なぜ自分がこれを選んだのかというと、輪行してゆるポタを楽しむことを想像したときに、デカくて重い輪行袋はちょっと違うと思ったからだ。
かといって、コンパクトすぎると目的地に着いたときに畳むのが難しそうにも感じた。
その中間を取って、この輪行袋を選んだ。

ただ、第5話でも書いたが、これに付属している肩ひもは細くて肩に食い込んでめちゃくちゃ痛かったので、今は使っていない。
10kgが幅1.5cmにのしかかってくるわけで、そりゃ痛い。結構な接地圧だ。

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だから自分は、サドルノーズを使って、輪行袋を完全には閉めずに持ち運び、電車の中ではちゃんとチャックを閉めるようにしている。

小さな駅なら、3分ほど耐えればホームに着くので問題ない。
でも、大きな駅だったり、乗り換えでいったん改札を出たりするような移動になると、これが結構しんどい。
生地も薄いので、足に当たるたびに痛い。痣ができることもしばしばある。

結局のところ、完全には満足できていない。

少しくらい大きくて重くても、かるが~るみたいな補助持ち手が付いた輪行袋に変えようかな、と何度思ったことか。
あるいは、キャラダイス キャリングバッグ&ポーチみたいに、リュックのように背負える輪行袋に変えようか、と何度思ったことか。

いっそのこと、スーツケースみたいにコロコロ転がせる大きなハードケースにして、駅のコインロッカーに置いておく方法も考えた。
ただ、その場合は目的地の最寄り駅=帰宅時の最寄り駅になる。

つまり、目的地に着いてからさらに探索して、「疲れたから別の駅から輪行して帰ろう」ができなくなる。
駅近ホテルに一泊二日で泊まる旅なら、ホテルに預けるという手もあるので便利かもしれないけれど、日帰りの気ままな輪行とは少し相性が変わってくる。


輪行袋を選ぶときに見るべきポイント

ここまで書いてきた通り、輪行袋に完璧な正解はない。
軽さを取ると運搬がしんどくなり、運びやすさを取ると大きく重くなる。

だから選ぶときは、まず自分がどんな輪行をしたいかを考えるのがおすすめだ。

たとえば、

  • 日帰りで気軽にゆるポタ輪行をしたいのか
  • 乗り換えの多い移動が多いのか
  • 駅構内を長く歩くことがあるのか
  • 一泊二日の旅で使うのか
  • 帰りは別の駅から乗る可能性があるのか

このあたりを先にイメージしておくと、自分に合う輪行袋がだいぶ見えてくる。


おすすめの輪行袋5選

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① OSTRICH【オーストリッチ】 ぷち輪バッグ ブロンプトン専用輪行袋(ブラック)

軽さと収納性を最優先したい人向け。

  • ミズタニ自転車別注「OSTRICH」製
  • ブロンプトンにベストなサイズ
  • 軽量でコンパクト
  • 肩掛け用のショルダーストラップ付属
  • 収納サイズ:W80×H180×D70(mm)
  • 重量:280g
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② かるが~る600D

軽さよりも“持ちやすさ”を重視したい人向け。

  • ミズタニ自転車別注「MARUTO」製
  • 本体(輪行袋)は余裕のあるサイズ
  • 本体外側に持ち手(ベルト)を配置
  • 収納袋の前面にポケット
  • 収納袋はサドルレールに取り付け可能
  • 収納サイズ:W180×H240×D80(mm)
  • 重量:780g
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③ Carrying Bag & Pouch

背負って移動したい人向け。

  • ミズタニ自転車別注「CARRADICE」製
  • バックパックでもショルダーでも使える2way
  • 本体外側に持ち手配置
  • 収納袋はサドルレールに取り付け可能
  • 収納サイズ:W180×H330×D170(mm)
  • 重量:1,100g
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④ ころが~る

駅構内の移動を少しでもラクにしたい人向け。

  • ミズタニ自転車別注「MARUTO」製
  • 転がして移動が可能
  • 肩掛けでの使用も可能
  • 本体外側に持ち手配置
  • 収納袋はサドルレールに取り付け可能
  • 収納サイズ:W220×H280×D170(mm)
  • 重量:1,920g
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⑤ foldon box

保護性能を重視したい人、旅先で置き場所を確保できる人向け。

  • 材質:型枠ABS、側面PP
  • すべての側面にフォームパッド付き
  • 4輪キャスター付き(うち2輪固定タイプ)
  • 収納サイズ:L670×H200×D350(mm) ※キャスター含む
  • 本体重量:5.4kg
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まとめ:輪行袋は「軽さ」だけで選ばない方がいい

輪行袋を選ぶとき、つい「軽い」「小さい」に目が行きがちだ。
もちろんそれは大きな魅力だし、自分もそこに惹かれて今の輪行袋を選んだ。

でも実際に使ってみると、効いてくるのは運びやすさだったりする。
肩に食い込むかどうか、駅で長く歩けるかどうか、持ち替えやすいかどうか。
このへんは、スペック表だけではなかなかわからない。

結局のところ、輪行袋に完璧はない。
だからこそ、自分がしたい輪行が

  • 気軽な日帰り輪行なのか
  • 乗り換えの多い移動なのか
  • 泊まりの旅なのか
  • 途中で別の駅から帰る自由度を重視するのか

このあたりを先に想像して選ぶのが、いちばん失敗しにくいと思う。

軽さを取るか。
持ちやすさを取るか。
あるいは、転がせる安心感を取るか。

そのへんも含めて悩む時間こそ、輪行の準備としては結構楽しいのかもしれない。

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