第9話|初輪行を終えて

STORY

ブロンプトン初心者が挑戦した、犬山城へのゆるポタ輪行旅


■ 初輪行の日は、迷いから始まった|ブロンプトン輪行初心者の本音

前回輪行をしようとして天候不良の為断念した回を書いた。
あれから頭の中は輪行の事で一杯で、何とか年内の仕事を終わらせ、今日。
天気は快晴。
ただ午後からは用事があるのであまり時間がない。
行く?
行かない?
行くでしょ!
そう自分に言い聞かせ、ささっと準備を済ませた。


■ 最寄り駅までの道で高まる緊張|初めての輪行はここが一番怖い

最寄りの駅までブロンプトンに乗る。
駅に近づくにつれて、心臓が少しずつ早くなる。

駅に着くと、バスを待つ人、電車に乗り降りする人がパラパラといる。
その瞬間、

「やっぱり今日はやめようかな……」

そんな考えが一瞬、頭をよぎった。
だが人目が届きにくそうな場所をみつけ、
そそくさとそこに自転車を停め、もう一気に事を進める。

何度も家で練習した折り畳みからの輪行袋への収納。
練習の通り3分ほどで完了。
ヘルメットもバックに入れて、2階の改札まで階段を上がる。


■ 改札とホームの関門|ブロンプトン輪行で本当に大変だったこと

前回の準備の回で肩紐は細くて肩に食い込んでめちゃくちゃ痛かったので、紐なしでサドルノーズを持つ。
それでも、輪行袋の上から手袋をして持つと滑りやすく、やはり重く感じる。

「駅が広かったら大変だな」
そんなことを考えているうちに、改札の前へ。

横に抱えたままでは通れそうにない。
前に抱え、なんとか改札を抜ける。

ホームへ降り、端まで移動。
ブロンプトンを置いた瞬間、胸が少し高鳴った。

これから、どんな旅が始まるのだろう。

電車 × ブロンプトン = 可能性無限大

そう思えた。


■ 電車に乗る瞬間の安堵|輪行初心者が救われた出来事

電車が来る直前、まだ見えるはずもない車内を確認する。
空いていてくれ、と祈りながら。

ラッキーなことに、電車は空いていた。
一番端にブロンプトンを置き、倒れないよう壁と自分で挟む。

電車好きな男の子を連れた親子連れが、車掌さんの操縦してる様を嬉しそうに見ながらお父さんに一生懸命説明している。
そんな微笑ましい光景を眺めながら、窓の外をみると、快晴で真冬なのに暖かな陽射しが差し込んでくる。

心地よさに身を委ねているうちに、うとうと……
気づけば終点、**犬山駅**に到着していた。


■ 犬山駅から始まる旅|ブロンプトンで走る犬山の街

初めて降りる犬山駅。
ファストフード店やカフェが入った、想像以上に綺麗な駅で驚いた。

人気のない場所を探して輪行袋からブロンプトンをだして組み立てる。


周りを見渡してもお洒落なイタリアンレストランがあったり、ちゃんと観光地って感じだ。

さぁナビもセットしたしヘルメットも被った。
目指すは──犬山城


■ ブロンプトンで犬山城へ|輪行×ゆるポタの相性は最高だった

犬山駅から犬山城までは約2km。
10分程で着いた。
想像以上に観光客で賑わってる。

記念撮影を何枚か撮ったら、ブロンプトンはサイクルスタンドにサドルをかけてチェーンをかける。
しばしのお別れ。
ここからは徒歩で散策する。
自転車には拘らない。


■ 国宝 犬山城を前にして感じた歴史の重み

犬山城の入り口を探す。
神社ばかりが目立っていて、少しわかりづらい奥まったところにあった。
入り口の坂を登っていくと門が見えてきた。

入場料を払う。


キャッシュレス決済も対応していて近代化も進んでいる。

門をくぐると存在感のある
**『国宝 犬山城』**が聳え立っていた。

織田信長、豊臣秀吉、徳川家康。
彼らがここに居たと思うと、何故か鳥肌がたった。

あの天守閣は日本最古だそうで、歴史の偉人達が触れたそのものが残っているのだろうか?
見たいが80分待ち……。

午後から用事がある事を思い出し、今回は断念する事にした。


■ 城下町散策と旅のご褒美|ゆるポタ旅の楽しみ方

後ろ髪を引かれながらも城下町へ。

古い街並みを活かしリノベーションした雰囲気のあるお店。
完全に建て直したモダンなカフェまで色々あり、観光客で賑わっている。

外国人2割、日本人8割といった印象。
城下町系の観光地の割には、日本人が多い気がした。

美味しそうな匂いに誘惑されつつも、
事前リサーチしていた店へ向かう。

クシカツとなまるだ。

味噌カツ、どて煮、
色とりどりのアラレを衣にした「華クシカツ」が有名な人気店だ。

今回は
・どて煮
・華クシカツ
・犬山小町サイダー

を注文。

どて煮は、文句なしに絶品。
華クシカツも、店内のわさび塩を軽く振ると、驚くほど美味しかった。


■ 行けなかった場所も、旅の一部|輪行旅の余白

堪能して城下町の散策を再開しようと思ったが、
ふと時計をみると時間が迫っている事に気づく。

実はもう一箇所行ってみたい場所があった。
三城稲荷展望台だ。
そこから犬山城と木曽川を一望したい。

ブロンプトンに乗って向かう。
しかし行き方がわからない……。
迷いに迷って結局タイムアウト……。

帰りは次の用事に都合の良い
**JR鵜沼駅**へ向かう。


■ 初輪行を終えて思ったこと|ブロンプトンがくれた変化

輪行はもう怖くなかった。

行きの失敗を活かし、
輪行袋からサドルだけを出してサドルノーズを素手で持つ。
無理せずエレベーターを使う。

電車に乗り込み、旅の思い出(写真)を振り返る。
そのうち心地よい旅の疲れと共に、うとうとする。

そんな休日の初輪行だった。
時間制限もあって大成功とまでは行かなかったが、
輪行の楽しさは完璧に理解できた。


■ 輪行とは何か|初心者が感じたブロンプトン旅の本質

輪行は、
「遠くに行くための手段」だけではなく、
少しだけ、
世界との距離を近づけてくれる方法だった。

次はどこに行こう。
そう考えている時点で、
もう次の旅は始まっているのかもしれない。

ブロンプトンは、
速く走るための自転車じゃない。
立ち止まる理由を、
ちゃんと作ってくれる自転車だと思う。

それが、
疲れ切ってる心に心地よいのだろう。

コメント

  1. だほん より:

    2003年から東京へ単身赴任を機に🚴自転車に乗るようになりました。
    🚃江戸川駅から南桜井駅まで、江戸川をサイクリングのが輪行の始まりでした。
    https://yamap.com/activities/987394
    電車以外にバス、船、飛行機も利用して各地をいきました!
    当時は、ブログを始めておらずカメラも無しGPSのログだけが残っています。

    • コメントありがとうございます。
      ヤマップの方フォローさせていただきました。
      今自分も愛知県で単身赴任で来て、輪行を始めました。
      まだまだ初心者なので、おっかなびっくりですが、だほんさん含め先輩の経験談を参考に細々と楽しんでおります。
      これからもお互い楽しんでいきましょう!

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