― とにかくブロンプトンで、ゆるポタがしたい ―
ブロンプトンを手に入れて数日。
とはいえ季節は師走。
忘年会シーズンということもあり、なかなか週末にゆるポタする時間が作れなかった。
明日の日曜日は久しぶりの一日休み。
「行けそうだな」と天気予報を確認すると、雨……。
今日は土曜日。
でも溜まっている仕事を片付けないと、来週が大変になるのは目に見えている。
――なら、こうしよう。
会社までのルートを少し遠回りして、
ゆるポタしながら通勤する。
■【名古屋ゆるポタ】ブロンプトンで街中を走る理由と行き先
行き先は
「オアシス21」。
名古屋・栄にある都会的な公園だ。
理由は単純で、
ロードバイクに乗っていた頃、街中にはほとんど行かなかったから。
どちらかといえば、向かうのはいつも山。
自転車で街へ向かうという行為自体が、実は初めての経験だった。
■【装備紹介】ブロンプトン街乗り・ゆるポタ時の持ち物とセッティング
ブロンプトンに必要なものを詰めたバッグを、
フロントキャリアブロックに取り付ける。
中身は――

- パンク修理キット
- ロックチェーン × 2
- モバイルバッテリー
- 輪行袋
- レインカバー
とりあえず、これだけ。
■【BEELINE Velo 2レビュー】道を決めないナビが“ゆるポタ”に最適な理由

サイクルコンピューターは付けず、
ナビ機能に特化した BEELINE Velo 2 を装着。
備忘録用に DJI OSMO ACTION 5 PRO も取り付ける。
足元はビンディングシューズではなく、
私服に普通の靴。
準備は万端だ。
BEELINE Velo 2 の「コンパス」機能が、これまたいい。
表示されるのは、
方角と距離だけ。
だから道順は決まっていない。
矢印が指す方向へ、気の向くままに走るだけ。
まさに、
ゆるポタのためにあるような機能だ。
さあ、出発。
走り出した瞬間、自然と顔がにやける。
理由は簡単で、
こんなにラフな格好で自転車に乗るのは初めてだからだ。
■【街乗りの楽しさ】ブロンプトンだからできる自由な寄り道
途中、名古屋城付近で大きな銅像が目に入った。
少し寄り道してみる。

どうやら、名古屋城の築城に一役買った
築城の名人 「加藤清正像」 らしい。
少し奥には、名古屋城の天守閣も見えた。
次に目に止まったのは、大きな鳥居。
立ち止まってみると、愛知縣護国神社 の大鳥居だった。

国を護るために亡くなった、
約9万3千人の御霊が祀られているという。
厄除けにも良いらしい。
ほんの少しだけ、
歴史に触れた気がした。
■【街乗りの楽しさ】ブロンプトンだからできる自由な寄り道
しばらく走ると、街の雰囲気が一気に変わる。
商業都市の空気から、
洗練された都会の空気へ。
公園と約40もの店舗が一体となった 久屋大通公園。
目の前には、中部電力 MIRAI TOWER がそびえ立っている。

そこを抜けると――
目的地、オアシス21だ。
■【休憩スポット】オアシス21で何もしない時間が心を整えてくれた

オアシス21内は自転車進入禁止。
駐輪場を探すと、NHKビルとの間に駐輪場を見つけたので、そこに停める。
ロック付きの駐輪場だったが、念のためダブルロック。

23Lのメッセンジャーバッグは余裕があり、
ヘルメットもすっぽり収まるのがありがたい。
フロントキャリアブロックからバッグを外し、肩にかける。
気になっていた、宙に浮いている広場へ。

水とガラスだけでできた、不思議な空間。
下からは、イベントの生ライブの音が聞こえてくる。
広場はクリスマス一色で、かなり賑わっていた。
ベンチに座って、しばらくぼーっとする。
サイクリングで少し火照っていた体が、徐々に冷えていく。
――よし、充電完了。
■【帰り道も旅】名古屋ゆるポタで感じたブロンプトンの魅力
帰り道でも、寄り道は続く。
ススキが綺麗な堤防道路。
交通量も少なく、路肩に停めて写真を撮ったり、

野球場で練習している少年たちを眺めたり。
ただ、のんびり戻る。
そんな中で、ふと思い出す。
「輪行し損ねたな……」
今まで経験したことのない輪行。
実は、ものすごく抵抗がある。
誰かに迷惑をかけないだろうか。
本当に電車に乗せて大丈夫なのだろうか。
――次は、輪行にチャレンジしよう。
そう心に決めた、
初めてのゆるポタだった。
■ 次回もお楽しみに!



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