第一話 世界が変わった日

STORY

はじめまして。

Re:歩き出す人と申します。

突然ではありますが、一念発起してブログを開設しました。

■ このブログの目的

力を抜きまくった、ゆるポタ、輪行旅。

その日々を通じて——

読んでくださる方の心に、ほんのカケラでも安らぎを届けたい。

どうせやるなら、このくらい大きな目的を掲げたいと思います。

というのも、全力で走り続けて抜け殻のようになっていた時、ある人のひと言で心がふっと軽くなり、また歩き始められた経験があるからです。

宮沢賢治「雨ニモマケズ」の主人公のように、

誰かの背中をそっと押せるブログになれたら——

そんな願いを込めて書いています。

■ 全力で走り続けた40代と、心が折れた日

40代。

家庭も、仕事も、趣味も全力でした。

ロードバイクを始めた頃は“追い込むことこそ正義”の時代。

空いた時間を見つけては走り、数字と達成感を求めて自分を追い込み続けました。

でも、同じ境遇の方なら分かるかもしれません。

家庭では重たい話題が増え、仕事では責任がのしかかり、気づけば「息抜きのはずの趣味」でも自分を追い込んでいる。

30代なら乗り越えられたことが、40代になると途端にきつくなる。

そしてある時、自分1人では立ち上がれないほどの大きなミスをしてしまい——

しばらくロードにも触れられない抜け殻のような日々を過ごしました。

人生って、本当に何が起きるかわかりません。

■ 私服で走った朝、世界が優しく見えた

そんな中、気分転換のつもりで、

サイクルジャージも着ず、私服で、ヘルメットだけをかぶって、近くの公園までゆっくり走ってみました。

タイヤと路面が擦れる音。

シフトチェンジの心地良い機械音。

小鳥のさえずり。

少しひんやりした朝の空気。

そして、サイクルジャージじゃない服がバタつく音——

それが逆に「あ、もう追い込まなくていいんだ」と気づかせてくれました。

心拍計もない。

速度も気にしない。

ただ、心地よいペースで走る。

その瞬間、世界がこんなにも美しく、優しい場所だったことを思い出しました。

厳しく辛い世界だと思い込んでいたのは、自分自身だったのだと気づかされました。

■ ゆるポタで旅がしたい。そう思った。

一人で走っていると、頭がクリアになります。

その朝ふと浮かんだのが、

「気の向くまま、ゆるポタで旅したら絶対楽しい」

でもロードで行くと、きっとまた追い込んでしまう。

なら——

折り畳み自転車という選択肢があるなぁ。

輪行すれば日本全国が旅の対象になる。

まぁ張り切らずに気が向くままにやってみよう。

まずは折り畳み自転車を買おう。

そう思った瞬間、ワクワクが一気に広がっていきました。

■ 次回予告

『第2話 折り畳み自転車を探し始めた日』

お楽しみに。

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